CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance

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今の我々にとって、ハードウェアとソフトウェアという概念が、ある種の絶対的な境界であると信じ込まされているのは、フォン・ノイマンの偉業であり、罪悪でもあります。つくづく彼は天才コピーライターです。

ではなぜこの洞察がむずかしいかというと、デカルト以降フッサールに極まり現在に至る近代哲学の系譜の基本命題「主観と客観」「自と他」を乗り越える難しさに密接な関係があるからだ。。。と突き放した言い方をすると読者が気分を害するでしょうから別のいい方をすると、2次元の世界の住人が3次元の世界を想像することの難しさに似ています。(うーん、あまり変わらないか)

XMLデータは自分をどう扱って欲しいかをアフォードしてくる

そしていま、私は、「プログラム資産ではなくデータ資産が(プログラムとしての)価値を持ち始める」というアイデアに、ぞくぞくと興奮を覚えています。

さまざまなメッセージをアフォードしてくるデータがうなるほど生まれつつあるという状況があり、このデータに対してほんの一滴のしずくをドラッグ&ドロップして垂らすだけで新しい価値を膨大に生み出せるという、そのレバレッジの大きさに興奮しているのです。