Linux + GIMP + Inkscape + Scribus で名刺を作る その2

Linux 上での DTP の問題点

各工程の詳細を述べる前に、今回 Linux上で入稿データを作る際に気をつけた点をあげてみます。

CMYKでデータを作らないといけない*1
  • DTPでは当たり前の話ですが、GIMPInkscape では CMYK をまともに扱えません
  • いっぽう、Scribus は CMYK を扱える
  • 各ソフトでつくったRGBの素材を Scribus にインポートして、保存時に CMYK へ変換する
  • RGB を CMYK へ変換するときに色が変化するので、イメージ通りの色を出すためのカラーマネジメントが今後の課題
入稿データはPDFで書き出す
  • 印刷屋さんにデータ入稿する際は、イラストレーター形式とかフォトショップ形式とかが業界標準になっている
  • しかし近年ではPDFで入稿できる印刷屋さんも増えてきた
  • PDFで入稿する際は、印刷用の設定で書き出す必要あり
    • この辺は PDF/X という仕様でまとめられていて、これに適合するデータをつくればOK*2
    • PDF/X に関しては後日とりあげます


今回は上記の2点を気をつけた結果、スムーズに入稿することができました。*3

*1:RGBデータをそのまま出力できる印刷機がハイデルベルグ社で開発されてるようなので、そのうちRGBで入稿しても問題なくなる可能性がある

*2:PDF/X3 の場合は カラースペースに RGB が認められているので、PDF/X3で入稿できるところであれば前述のCMYK問題が解消できるかもしれない

*3:ページ物の印刷物の場合だと他にも気をつけなければいけない項目がありそう。今後の課題としたいです。