クリエイティヴ・コモンズは素材集に適用されているといいよねって話。

少し古いけど japan.linux.com に「クリエイティヴ・コモンズに関する悲観的な見解」なる記事がでていたのをさっき発見した。

そこで以下のようなことをいってるのにちょっと引っかかった。

いわゆる著作物は「思想又は感情を創作的に表現したもの」(日本著作権法第二条)であるがゆえに、原作者との結合がソフトウェアよりも強く、また部分が全体とより密接な関係を持っている(言い換えれば、「機能」としてうまく一部を分離できないことが多い)ため、他の著作物で再利用することが難しいのではないかと考えられるのである。

として具体例として小説をあげている。

日本でも井伏鱒二稲垣足穂のような自作の改訂に熱心な作家がいたが、多くの場合自分がいったん書いたものに(誤記や typo の修正という以上に)手を入れるということはあまりないのではないか。すなわち、一般的な著作物でも感想などの「フィードバック」は重要だが、それはあくまでも次作以降に関してであって、その著作物自体を改良していくということにそれほど重点がないのではないかと思うのである。

確かに、小説などのそれ自身で完結する芸術作品の場合、引用くらいしか再利用の機会は少ないという点はもっともな意見だと思う。(神話とか古典とかになると再利用されまくってるけど)
でも、クリップアートとかイメージフォト、デザイン書体などのいわゆる「素材集」などに収録されている著作物の場合どうだろうか?
これら「素材集」に入っているものは再利用されるのが主目的の著作物の場合、クリエイティヴ・コモンズとして公開されていたらものすごく便利だと思う。
あと、3Dのモデリングデータとかね。

追記:
小説の場合は演劇や映画などに再利用されていると、「コモンズ」でレッシングが指摘しておりました。