週刊!木村剛 powered by ココログ: モノ書きの老婆心:「匿名性」を護るために

http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/05/post_1.html

トラブルや裁判沙汰を常に覚悟しながら、エスタブリッシュメントの方々に対してかなり辛口の批判を繰り返しつつも、かろうじて15年以上サバイバルしてきた年長(?)のモノ書きの一人として申し上げると、「特別な努力を払わない限り匿名として扱われるネットワーカー」の方々のスルドイ毒舌は、羨ましくも、微笑ましくもありますが、その一方で、脆さや危うさを感じます。要するに、「訴えられるリスク」に対する感覚――自分に危害が与えられるかもしれないという意識――が希薄なのです。
  そういう意味で、私は悲しい予言をしておかなければなりません。
  もしも、「特別な努力を払わない限り匿名として扱われるネットワーカー」の方々の意識が何ら変わらないまま、「ブログ」の世界に移行していくとすれば、「訴えられるリスク」が最悪の形で実現するであろうということです。特に、「2ちゃんねる」のノリを「ブログ」にそのまま展開している方は本当に気をつけておかれた方がよいと思います。ひろゆき氏という頼もしいガードマンはいませんし、匿名性を「2ちゃんねる」のときと同じ様に確保し続けることは難しいからです。